日帰り電気痙攣療法の周術期管理の論文が出ています

雑誌「麻酔」に佐藤先生の日帰り電気痙攣療法の周術期管理の論文が出ています。

「日帰り電気痙攣療法における全身麻酔の安全性」

要旨

40名の患者に対する累積計762件の日帰り電気痙攣療法(ECT)の周術期の安全性について後ろ向きに検討した。麻酔薬としてはプロポフォール、チオペンタールまたはセボフルラン、筋弛緩薬としては全例スキサメトニウムが使用され、フェイスマスクにて気道確保、パルス波治療器にて通電が行われた。麻酔中高血圧が281件(37%)、頻脈が214件(28%)、覚醒時せん妄が54件(7%)に生じ、161件(21%)に麻酔後回復室にて酸素投与が行われた。平均滞在(来院から帰宅まで)時間は172分、全例で日帰り可能であった。2件(0.3%)で原精神疾患の悪化による帰宅後24時間以内の緊急再来院があった。日帰りECTの全身麻酔において重篤な合併症は認められなかった。

キーワード:電気痙攣療法、日帰り麻酔、安全性、麻酔後回復経過

麻酔 62巻 第1号 p52

症例を選べば安全に管理できるのです。

Similar Posts: