あわせ技一本

NewYork Timesからです。

Old Drugs In, New Ones Out – New York Times

Can an antipsychotic drug from the 1950s be paired with a 1980s antibiotic to shrink 21st-century tumors? Might an anticlotting drug help a steroid relieve arthritis? How about a cholesterol treatment and a pain reliever teaming up to tame diabetes?

というわけで特許期間が切れてgenericになった医薬品を売っていても大きな利益を得ることはできませんが、医薬品を合剤として新しい名前をつけて売り出せば大もうけができるかもという話です。

かなり以前にBiDilという製剤を紹介したことがあります。
hypoxia research::blog: BiDilついに承認
hydralazineとisosorbide dinitrateの合剤ですが、黒人の心不全の治療薬として米国では流通しています。
このような、一つ一つは古くなった薬剤をあわせて配合した新薬の開発が盛んになっているという話です。
NYTには現在開発中の薬剤のリストが載っていてPhase3以上に到達している薬剤は
Zenvia=Dextromethrorphan+quinidine sulfate:制御不能な泣き笑いの治療薬
Cotrave=Naltrexon+Bupropion:なんと肥満に効く
Trexima=Sumatriptan+Naproxen:片頭痛の薬
などがあります。

またCRx-102とかいうprednisolon+DipyridamoleなどはDipyridamoleがステロイドの効果を高める作用が有り結果として少量のprednisolonの薬剤量で抗炎症作用を得ることができるのだそうです。

二剤でうまくいかなければ三剤でどうかということでこの道を探る向きも有るそうですが,さすがにFDAは現在否定的なのだそうです。

麻酔科の世界でもタラモナール(参照)というのがありますが,こういった役に立たない薬とはコンセプトは違うようです。

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