考えたこと

今日は朝から丸一日日直+当直です。
7月からローテしてくる研修医の先生へのオリエンテーションをするのはぼくの役目なのですが、一時間くらい使いぼくらの麻酔科のローカルルールを説明しました。研修がスムースに始まればいいと思います。

若者はなぜうまく働けないのか? (内田樹の研究室)を読みました。夕ご飯を、研修医と修練医の先生と一緒に食べていろいろ話しました。

という訳で考えました。

労働は本質的に集団の営みであり、努力の成果が正確に個人宛に報酬として戻されるということは起こらない。
報酬はつねに集団によって共有される。
個人的努力にたいして個人的報酬は戻されないというのが労働するということである。
個人的努力は集団を構成するほかの人々が利益を得るというかたちで報われる。
だから、労働集団をともにするひとの笑顔を見て「わがことのように喜ぶ」というマインドセットができない人間には労働ができない。

若い人たちは「やりがい」ということをよく口にする。
「やりがいのある仕事」を求めて、たびたび転職したりする。

中略

つまり、自分の努力の成果が、まちがいなく自分宛に、適切な評価を受けてもどってくるような仕事のことである。

「職能給への切り換え」や「独立事業部制」を求める若い人は今も多い。
彼らはそうやって仕事を他者たちから分離し、誰からもあれこれ指図を受けない独立の労働圏を確立したら、「はたらく自由」が手に入ると思っている。

自分がとても”損”をしているという思いが払拭できずにいました。同じところをぐるぐる廻っていて埒が明かないなと思いながら仕事をしていました。
もうすこしやってみようという気になりました。
いまのぼくの担っている役回りはこれは必要なのだ !!

確かに、フリーで責任の範囲を決めては働くのは効率がいいのでしょうね。そういった方向性を追求する人も現実に増えているわけですし。

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