日本麻酔科学会 第9回通常総会 雑感

日本麻酔科学会 第9回通常総会があり出席しました。

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総会自体は秘密会でもなんでもありませんので雑感を記してみようと思います。

AACAの併催ということで今年は火曜日に総会が開かれたので実際の出席者は160程度にとどまったようです。
3時間に及ぶ会でさすがにいっぱいという感じです。ひな壇の執行部の先生方はさぞ辛かったろうと思います。

理事長の話は基本的には直近の学会のニューズレターで意見と同じでした。

資料も164ページもあり時間がかかるわけです。
議案は報告などがほとんどでしたが、定款施行細則変更に関する件もあり結構重要な意味をもつ総会だったのだと思います。

数年後に計画されている学会の認定医、専門医、指導医の認定の見直しなど今後会員には大きな影響が及んでいくことは必至と思います。

資格認定はあまりにハードルを高くすると敬遠されるし、結局指導医と言ってもギルドの親方試験のような制度ではなく、外形的な知識などで認定していくものですのでどれだけ麻酔臨床能力と相関するのか難しい面はあります。
しかし、指導医と言っても、臨床能力が非常に乏しい者がいることは事実です。
教授クラスでも規定の麻酔量と質をこなせなくなった段階では専門医を返上するなどの思い切った改革が行われれば皆納得せざるを得なくなると思いますがそうはならないと思います。
他の診療科の専門医制度の改革と歩調をある程度合わせる必要もあるのでしょうしとにかく今後は目が離せません。

総会の後そのまま”意見交換会”となりました。
いわゆる”フリー”の麻酔科医についてあの場での発言としては”活発”以上の意見が出たと思います。

一ヶ月で700万もらう麻酔科医もいるという発言などにはすこしびっくりしました。一方、”フリー”の相場を引き上げているのが大学からのアルバイトではないのかなどの問題提起もありました。

最後に東大の山田先生がまとめておられましたが、仲間割れをしている場合ではなくーといっても総会には俎上に上がっている”フリー”の先生方は参加していなかったと思いますがー、本気で厚労省や外科系医師集団と向きあって行かないとそうバラ色の将来があるわけでは無いようです。
この問題は、しかし、麻酔科医だけでなく外科系医師やその他医療関係者ではない人達の関心を大いに集めていることだけは確かですね。

福岡は地下鉄が走っていても3Gの電波はちゃんと届いています。また会場少なくとも交際会議場にはフリーの wifiはありませんでした。pocket wifiはもちろんworkしました。

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